【コラム】
ママボランが転機となった私の育休【育休ボランティア日記vol.9】

※ママボランでボランティア中の浜本晴菜さんにコラムを書いていただいています

前回のコラムでは、ママボランをやってみて得られた3つのことをまとめてみました。うれしいことに私のコラムを読んでママボランを始めることを決めてくれた方や、興味を持ってくれた方がいるそうです。私の経験や学びをここで発信することで、少しでも誰かの背中を押せることが何よりうれしいので、今回も張り切って書いていきます!

いよいよ2018年も締めくくりに近づいてきているので、年内最後のコラムとしてはやはり今年の振り返りでしょうか。

2018年はとにもかくにもママボランに出会えたことが私にとってのターニングポイントでした。「2人目の育休は今後の働き方やキャリアを見直すために、会社から離れているからこそできることをしたい」とは決めていたものの、ママボノ、育休MBA、オンライン講座、コミュニティ活動など、いろんな選択肢がある中でピンとくるものになかなか出会えませんでした。勉強や学び、プロジェクトベースでの活動というよりも、実際に「働く」ということで自分のできることを会社の外で試したいと考えていたので、ママボランのスキームはまさに求めていた形でした。

数ある受け入れ企業の中から自分で探すのではなく、自分のCANとWILLを把握・共有するSUP(Start Up Program)研修の後に事務局から提案いただけるのもありがたかったです。「こんなスキルを活かしたい」とは思っていても、「ではどの会社で?」を自分で選ぶのは難しいし、本当に貢献できるのか不安にもなってしまいますよね。それを客観的視点で、双方を知っている事務局がマッチングしてくれるのは安心です。

私は本業でずっと商品企画やパッケージデのデザインディレクションをやっていたので、何かしら「企画」のスキルが活かせる業務がしたいと思っていたものの、業界的には本業でかかわっている食品や生活用品メーカー以外で、新しい知見が得られる会社でボランティアをしたいと考えていました。ママボランの受入れ先はほとんどがベンチャー企業やNPO法人なので、ビジョンや事業内容がとても分かりやすく、共感もできました。

事務局から最初にご紹介いただいたのが、今ママボランをしているスパインラボなのですが、「アナログな保育の世界をシステム導入で技術革新」している会社と聞いて、私にとって身近な「保育園」と今までご縁のなかった「システム」や「IT」の世界…。保育園に子どもを預ける親としての経験を活かしつつ、未経験の業界で学べることも多いのではないかとワクワクしたのを覚えています。

私の場合は、大手企業からITベンチャーという、あえて真逆の環境をママボランで経験したいという目的があったので、分からないことだらけの中でもなるべく主体的に動いて、自分のできることを探っていきました。たとえば、本業では日常的にやっていた市場分析や競合分析なども、ベンチャーでは時間も人手もない中でなかなか取り組めていなかったりするのですごく感謝されます。私自身もリサーチを通して、業界を知ることができますし、ママボランに取り組むうえでの最初のインプットとしては最適です。

以前にも何度も書いてきたと思うのですが、ママボランをやるうえで一番もったいないのは受け身体制で取り組んだり、遠慮してしまうこと。最短2カ月というボランティア期間の中で、振られる仕事だけを在宅でやって終わるのはとても残念だと思うのです。育休中、会社から離れている間に別の企業で働ける経験なんて滅多にありません。そこにチャレンジしているってだけで育休を有意義に過ごそうという意志があることは間違いないので、ママボランを通して本業に持ち帰れる経験や今後のキャリアや働き方に活かせるヒントをめいっぱい吸収してほしいと思います。

ママボランは、事務局に受け入れ先企業からボランティアの仲介料としてお金が払われる、というスキームで成り立っています。そこに費用を払いたいと思うほど、受け入れ先企業は「育休中のママがボランティアで事業を手伝ってくれること」に価値を感じているということだと思います。そして求められていることは、いかに社外の知見や今までの経験を積極的にボランティア業務に活かしてくれるかということだと思うので、変に気負って遠慮したり、受け身になってなんとなく活動期間が終わってしまうのは受け入れ先にとっても、ママ側にとってもメリットが少ないと感じます。

「期待に応えられないかも」「価値を提供できるか不安」「失敗したらどうしよう」など、いろんな不安があるのは分かります。私もそうでした!でも失敗したってクビになるわけではありません。そもそも社員だとしても、仕事で失敗してクビになるってそうそうないですよね?ママボランはお給料も発生しないので、時給計算やら費用対効果やら気にせずに自分のできる範囲で思いっきり活動できることも面白さの一つだと思っています。せっかくなので、「自分の会社の外で私ができること」を全部試すくらいのつもりで積極的にチャレンジをして、トライ&エラーを回していくことが自己成長にも、受け入れ先への価値提供にもつながっていくと思います。

1年を振り返ってみると、私がママボランを知ったのは、主宰しているオンラインサロンのママメンバーの「ママボランに登録してみた」という投稿を見たのがきっかけでした。ママボノみたいなものかな?と検索して、HPを見て直感的に「これだ!」思いその場で登録したのが6月中旬だったと思います。6月末にオンラインでSUPを受けて、7月にランチ会に参加して、7月末にはスパインラボと初回面談を経て、数回出社した後に9月から正式にママボランをスタートしました。

スパインラボでの活動は4カ月が終わろうとしていますが、振り返ってみると私の育休が加速し始めたのは間違いなくママボラン、そしてスパインラボとの出会いでした。すべては偶然の積み重ねでしたが、必然とも思えるほど今私の育休を語るうえで「ママボラン」は欠かせないキーワードとなっています。

普通に育休を過ごしていたとしても、ママ友とランチしたり、オンラインサロンの運営や自分のパラレルキャリアなど、なんだかんだ充実していたかもしれません。子どもととことん向き合って、一緒にベビーヨガなど習い事をしたり、児童館に通って地域のつながりをつくったりしても楽しかったかもしれません。でも私はママボランを通して、「他社で働く」という経験ができたからこそ、この育休が自分にとっての転機になっていると感じています。入社して7年間、異動もなく同じ部署で仕事を続けてきた中で、もちろん積み上げてきた経験や、自分にとってのやりがいや楽しさもありました。でも心のどこかで「このままでいいのだろうか?」という不安は常にありました。パラレルキャリアで会社の外での自分の軸を育ててはいたものの、いわゆる自分の「市場価値」が分からず会社に留まり続けることに対してマイナスな気持ちが芽生えていました。

でもママボランを始めて、今の会社とは真逆の環境であるITベンチャーでも自分の強みを活かして楽しく働ける、価値を提供できているということが自信につながりましたし、あらためて自分の会社で働くうえでのメリットや可能性も客観的に見られるようになりました。今後、今の会社で働き続けるにしても、転職をするにしても、独立を考えるにしても、自分の中での「働くテーマ」が見つけられた気がします。私はどんな場所、環境においても、「楽しく働く」ことを実現するために主体的に行動して、周りも良い方向に引っ張っていける、ということが自分の一番の強みであり、自分らしい働き方なのだと感じます。今までぼんやりとしていた、「どうありたいのか?」「どんなふうに働き続けたいのか?」というイメージがかなりかたまってきたのもママボランのおかげです。

この強みを会社にも持ち帰り、大きな組織の中でも「個」を活かして働くことで、自分の周りから少しずつ良い方向へ変化させていけるような存在になっていきたいと考えています。今まで会社に対する働き方の不満なども「会社が大きすぎるから、1人が声をあげても大きな組織は変えられない」と感じていましたが、最初から会社を変えよう!などと思わずに、まずは自分の周りから良い影響を与えられるように自分が行動し続けること、そして共感してくれる仲間を見つけることを目指して、前向きに復帰を考えられるようになりました。

激動の2018年を経て、2019年はいよいよ職場復帰を控えてさらなる進化の年になりそうです。

この1年がむしゃらに行動しながら考えて、トライ&エラーでインプットとアウトプットをくり返してたどり着いた「私らしい働き方」を、しっかり言語化して自分の中に落とし込み、復帰後に伝えていくことで組織の中での自分の価値づくりに活かしていきたいです。

平成最後の1年、20代最後の1年、子どもを産み育てた1年、いろんな節目が重なり2018年は私にとって大きな転機の1年でした。

2019年も残りの育休をママボランとともに走り抜けたいと思います。来年も、コラムを通してのおつき合いどうぞよろしくお願いいたします!

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